まだまだ赤ちゃんだと思っていた我が子が言葉を話し始めた時、
たどたどしい日本語にキュンキュンするママは多いはず。
ところが、可愛い可愛いと思っていたのもつかの間、
どんどんおしゃべりになっていき、いつの間にやら
嘘までつくように!
こんな時一体どうすればよいのでしょう。
子育ての悩みのタネそれは嘘!
「嘘をつくのは悪いこと」
子どもを育てるうえで必ず教えたい大事なことですよね。
「嘘つきは泥棒のはじまり」ということわざがあったり、
「おおかみ少年」や「ピノキオ」などの童話には
嘘はいけないというメッセージが込められているものも多いです。
子どもに伝えやすいことわざや童話がたくさんある、
ということはつまり、
子供は嘘をつくもの
ということです。
私自身、子供の頃何度か嘘を
ついてしまったことがあります。
(大人になってからもですが…)
あなた自身も、全く嘘をつかなかった、
…なーんてことないですよね?
自分は嘘をついているのに、自分の子供が
嘘をついているのに気づくとショックを受ける
というのは少し矛盾しているような気もしますが(;^_^A
でも!心配になってしまうのが親心。
ここで、子供の嘘について、詳しくみていきましょう。
子供が嘘をつく理由とは?
子供の嘘はざっくりと2つに分けられます。
問題視しなくてよい嘘と、注意が必要な嘘です。
特に幼少期の子供がつく嘘は、
心配いらない嘘も多いようですが、
中にはきちんとした対応が必要になってくる嘘もあります。
子供の嘘をよく見てみると
①こうなったらいいなという願望からつく嘘
②現実と空想の世界が混同して結果として嘘になってしまう嘘
③自分を守るための嘘
④まわりの興味をひくための嘘
の4つの種類に分けられることがわかります。
問題視しなくてよい嘘
①こうなったらいいなという願望からつく嘘
②現実と空想の世界が混同して結果として嘘になってしまう嘘
この2つに関しては、特に幼児期の子供に多いもので、
ほとんどの場合子供本人は嘘という自覚がない嘘です。
この2点に関しては、
そのまま話を聞いてあげることがよいと言われています。
例えば
「今日はお庭でちょうちょとお話したんだよ!」
これに対して
「ちょうちょはお話できないでしょ?嘘をつかないの!」
…なんて怒らないですよね?
誰かを傷つけるために嘘を言っているわけじゃないですし、
様子を見ていて問題ないでしょう。
注意が必要な嘘
③自分を守るための嘘
④まわりの興味をひくための嘘
この2つに関しては少し注意が必要です。
子供が嘘をついている自覚があってついている嘘
であるからです。
「お友達に叩かれたけど僕は何もしていない」←実際は叩き返していた
「大事なシールがなくなっちゃった」←本当はおもちゃ箱に入っている
こんな感じで、明らかにわかってて嘘ついてるなー、
と感じる場面ってありますよね。
こんな時は、きちんと
「嘘をつくことはいけないことだ」と教える必要があります。
その嘘で、他人を傷つけたり誤解させることがあるからですね。
でもどうしてそんな嘘をつくのでしょう。
その原因は親をはじめとした周りの大人たちにある
のかもしれません。
わたしがそう感じたエピソードをご紹介します。
うちの子が嘘をついた例
私の息子が3歳の頃の話です。
晩御飯の支度をしている私に
「ママ!これみて!」
と、自分が描いた絵を見てくれと訴えてきました。
ところが揚げ物をしていた私は
「今忙しいからあとでね!」
とだけ声をかけてしばらく放置していたのです。
すると今度は
「ママー!ペンでなくなっちゃったよ!」
と訴えてきました。
もーーと思いながらも料理を中断し、
新しいペンを渡してあげようと息子のところへ行くと、
ペンはきちんとインクが出ていました。
ペンが出なくなったから絵が描けないと訴えれば
ママは僕の所に来るだろう、と嘘をついたのです。
④まわりの興味をひくための嘘、ですね。
それが息子がついた初めての嘘だったので
とてもショックでしたが、確かに
・何度か呼ばれていたのに対応できていなかったこと、
・当時下の子も手がかかるようになってきていた時期だったので、
いろいろ寂しい思いをさせてしまっていたということ
きっと自分を見て欲しかったんだろうなぁと
私自身もすごく反省しました。
その時は、息子の絵を褒めたうえで、
ペンがキチンとでていることを一緒に確認し、
事実と違うことを言ってはいけないと強く伝え、
納得と反省をしてもらいました。
私もそれからは、息子がそういった嘘をつかないでもすむように
お兄ちゃんだからと目を離しすぎないよう心掛けるようにしています。
専門家の方の意見をみてみても、
「欲求が十分に満たされていない子供は嘘をつく傾向にある」
という意見が多かったので、本当に気をつけて
いかなければならないと思った出来事でした。
それから
嘘をついた子供へは、頭ごなしに怒ってはいけない
というのも大切なんだそうです。
子供がなぜその嘘をついたのかをよく考え、その背景を考慮したうえで、
嘘はいけないことだと根気よく伝えていくことが何より大事ということでした。
まとめ
子供が嘘をつくことはショックなことですが、
喋れて考えるようになったからこその悩みでもあり
ある意味成長の証ともいえるでしょう。
嘘の種類によっては
「まぁーもう嘘までつけるようになったの!」
というくらいの大らかさも大事なのかも^^
一方、いけない嘘を放置しておくことは決してよくありませんが、
だからといって厳しく叱ったり、
嘘をついた原因を改善してやらなかったりすると、
子供は余計嘘つきになってしまうかもしれません。
わたしたち親自身も自分のこれまでの行動を振り返り、
子供ときちんと向き合っていけるといいですね。